与論島でサンゴ礁の保全活動に取り組んでいます|#013 池田 香菜さん
聖学院小学校 女子聖学院中学校・高等学校 卒業
「海の再生ネットワークよろん」で保全活動
2018年に与論島に移住。
池田香菜さんは、現在、「NPO法人海の再生ネットワークよろん」でサンゴ礁の保全活動に取り組んでいます。
↓海の再生ネットワークよろんのブログは池田さんが担当しています。
海洋生物の25%が生息すると言われるサンゴ礁が今、衰退しています。
その原因の60%が埋め立てや陸域由来の水質悪化等、人為的な影響によるものです。
池田さんはサンゴ礁を取り巻く環境の保全と啓発活動を行うことが大切だと言います。
大学で海洋汚染を学んだことをきっかけに、琉球大学の大学院へ進学
池田さんは大学生の時、インターンシップで与論島を訪れ、サンゴ礁減少の問題に出会います。
元々海で遊んだらゴミは持ち帰り、旅行に行ったらその土地に何か返したいと思っていた池田さん。
与論島の課題に対しても何かしたいという思いを抱くようになります。
環境問題は以前から興味がありましたが、大学で海洋汚染を学んでいたことも加わって、東京で就職という既定路線から方向転換。
サンゴ礁の生態を研究するため琉球大学の大学院に進学しました。
沖縄での生活を通して、観光客としては見えてこなかった課題や住人の視点があることを知りました。
そしてこの頃にはすでに与論島への移住も決めていたそうです。
島の小中学校、高校で環境教育も
与論島での就職後は、サンゴがどれだけ生息しているか、陸域海域ともに水質が適切か等の調査で得たデータを地域と共有しています。
また、島の小中学校、高校へ出向いて環境教育にも尽力しています。
「自分たちが住む地域に誇りを持ってほしいです」
「自分たちの土地の課題は自分たちが解決するという意識を育てられたら嬉しいです」
と、島の子どもたちへの思いを語っています。
島の子どもたちはとても素直ですが、その分、高校生になると将来の進路選択が画一的になる傾向があるそうです。
「もっとクリエイティブで自由な視点を持ってもらえたら」
と話す池田さん。
池田さんの授業を受けた子どもの中からも、島の課題解決に携わる人がきっと現れることでしょう。
(取材:2021年5月)
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