授業、課外活動を問わず大学での学びが今の自分につながっています|#014 中島 結女さん
聖学院大学 こども心理学科 卒業
心理福祉学研究講演会「子どもは誰のもの〜子どものケアを考える〜」
今年(2022年)2月、聖学院大学チャペルにて「子どもは誰のもの〜子どものケアを考える〜」と題した心理福祉学研究講演会が開催されました。
講演者は長年にわたり聖学院大学の人間福祉学部や心理福祉学部でご活躍いただいた金谷京子先生です。
講演では、震災などの有事のときにこそ、子どもたちの遊び場が必要であると考えて作られた「遊び広場」の活動が語られました。
その活動の素晴らしさに、われわれ広報スタッフは強く共感して、
「遊び広場」に携わった学生(当時)の話が聞きたいと金谷先生に相談をして紹介してもらったのが、こども心理学科の卒業生で現在は発達支援センターで児童指導員として勤務している中島結女さんでした。
現在は療育で発達障害の子どもたちをサポート
発達支援センターで児童指導員をされているこども心理学科卒業生の中島結女さん。
療育という形で発達障害の子どもたちを支援しています。
療育は定型発達の子どもとは違うペースで育っている子どもに対し、その子に合わせた小さなステップを積み重ねていき、発達を促す支援です。
自分が本気で楽しむことで子どもたちも徐々に心を開いていく
中島さんは大学の4年間、福島県いわき市の「遊び広場」のボランティア活動に参加し続けました。
「遊び広場」は仮設住宅に住む被災した子どもたちの心を、遊びを通してケアしていく活動です。
学生は心理士の教員に同行し、子どもたちと遊ぶ役割を担います。
もともと子どもが好きで、心理士を目指していた中島さんにとっても、この取り組みは学びが多い経験でした。
「自分が本気で楽しむことで子どもたちも徐々に心を開いていくのがわかりました」という中島さん。
時には子どもたちが急に不機嫌になったり、ちょっとした言葉で傷付いたり、抱えている心の闇の深さに気づき戸惑うこともありました。
また遊ぶよりただ寄り添っていることの方が子どもにとって必要な時もありました。
まだそれがわかっていなくて失敗したこともあるそうです。
「子どもと向き合う時は、言葉に現れない非言語の部分も見逃せないということを痛感しました」と言います。
現在の勤務先では4、5歳の子どものグループ療育を担当
今の職場では4、5歳の子どもの小集団のグループ療育を受け持っています。
まだうまく言葉で伝えられない子どもも多く、課外活動で学んだ非言語の部分にも注目する力は今の仕事につながっています。
児童指導員の仕事について
「自分のアクションが正しければ子どもも良いアクションを返してくれるし、間違っていれば間違ったアクションが返ってきます。勉強にもなるし、うまく行ったときは明確な手応えがあってやりがいがあります」と中島さん。
大学で学んだことをいかしつつ、今も心理士を目指して頑張っています。
(取材:2022年2月)
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