サイエンスと共に未来へ〜Bound for the future with Science〜 サイエンスアゴラ2024に聖学院中高、女子聖学院中高が出展 (2024/10/26・27開催)
ブース・プログラム運営:
聖学院教育デザイン開発センター DX教育ユニット、GX・SX教育ユニット、
聖学院高校グローバルイノベーションクラス(GIC)、
聖学院中学グローバルイノベーションラボ(GIL)
2024年10月26日(土)・27日(日)、お台場にあるテレコムセンターで開催された、科学技術振興機構(JST)主催のオープンフォーラム『サイエンスアゴラ2024』に聖学院中学校・高等学校、女子聖学院中学校・高等学校が出展しました。
聖学院中高、女子聖学院中高は2つのブースに出展し、聖学院教育デザイン開発センターが運営するDX教育ユニット、GX・SX教育ユニットに所属する生徒を中心に、プレゼンテーション、デモンストレーション、ワークショップなどのプログラムを実施しました。
最新のものづくり、日常とリンクしたSDGs体験
3Fフロアに設置されたブースでは、3Dプリンターやレーザーカッターを利用して制作した作品の展示が行われました。
聖学院中高の「情報プログラミング」や「STEAM」の授業、あるいはDX教育ユニットやGX・SX教育ユニットのプロジェクト活動において、日常的に3Dプリンターやレーザーカッターが使われています。
もうすぐクリスマスになりますが、聖学院中高ではクリスマスツリーに飾る立体的なクリスマスオーナメントが3Dプリンターで制作されています。
聖学院中高に3台設置されている3Dプリンターの1台をサイエンスアゴラに持ち込み、聖学院ブースにおいて「パンと葡萄酒」をモチーフにしたクリスマスオーナメントの縮小スケールモデルの印刷デモンストレーションを行いました。
1時間半ほどかかりますが、一回の印刷で、20個のミニオーナメントが印刷できます。
できあがったミニオーナメントはブースに立ち寄ってくれた来場者にプレゼントされました。
プレゼントされた方は「なぜ、パンとワイン?」と不思議に思うようですが、ブース運営を担当していた聖学院中学の生徒から、聖学院がキリスト教の学校であり、聖書のパンと葡萄酒のエピソードについて説明されると、一様に納得、感心していたようです。
女子聖学院高校では工芸の授業で、オーロラアクリル板をレーザーカッターでカットして小物入れなどの作品を制作しました。
今回、その作品がブースに展示されました。
キラキラと虹色に輝く美しい作品に反応して、多くの方々がブースに足を止めていました。
3Dプリンターやレーザーカッターの操作指示は、PCやタブレットなどの端末でアプリを使ってモデリングして行われます。
ブースではタブレットを使ったモデリング体験を実施していました。
また、3Dプリンターで制作したパーツとコマ、そしてレーザーカッターを使って制作した競技場によって構成されたベイブレード方式の神奈川大学・SEADsさん制作のベーゴマコーナーを設置。
たくさんの小学生たちがベーゴマに夢中になっていました。
GX・SX教育ユニットでは環境エコプロジェクトの活動を「菜園・コンポスト」「フードロス」「資源活用」「エネルギー」の4チームに分けて行なっています。
そうした、それぞれの活動をポスターにして掲出し、来場者に生徒が説明を行いました。
高校生×ムーンショット研究会ガチ対話!
10/27(日)は一般来場者の入場時間前の9時から、「高校生×ムーンショット研究者ガチ対話!」というプレゼンテーションイベントが実施されました。
早稲田実業学校、広尾学園中高と聖学院中高の高校生(早実は中学生)たちが自分の研究している内容について発表を行い、ムーンショット型研究開発事業を担当する研究者がそれぞれの発表についてコメントをするという内容。
他校の発表は、「整数関数の平均について」(早稲田実業学園)、「量子コンピュータと共に目指したい未来」(広尾学園)、「グレイコードパターンを用いたカメラとプロジェクタ間のキャリブレーション」(広尾学園)など、専門的な研究で驚くばかりでした。
しかし、もちろん聖学院も負けてはいませんでした。
聖学院中高からは4名の生徒が発表を行いました。
高校グローバルイノベーションクラス(GIC)の起業ゼミに所属する生徒は、実際に商品開発を行い販売にまで至っているリードディフューザーのビジネスプランと、商品化、販売までのプロセスをプレゼンテーションしました。
続いては、機械学習ソフトを活用したゲーム開発を研究している聖学院生徒の発表が行われました。
聖学院中高には自動車研究同好会があり、HONDAエコマイレッジチャレンジという燃費を競う大会へ参加をし、完走することをめざしています。
環境への配慮から電気自動車へのシフトが推進されていますが、エンジン車が好きで、ガソリンに代わる燃料を研究しているという生徒の発表がありました。
そしてラストは哲学的なプレゼンテーション。
サイエンスのイベントではありますが、「自分とは何か?」「人間とは何か?」という根源的な問いに挑む生徒の発表が行われました。
生徒たちの発表が終わると、ムーンショット研究者からそれぞれの発表に対して、ガチ!なコメント、アドバイスがありました。
自分とは何か?とプレゼンテーションした生徒に「実は科学にとって、ロボットニューマニクスの観点からも、人間とは何か?とは重要な問いなんです」というコメントもありました。
プログラミングで広がるあなたの世界
日鉄日立システムソリューションズ共同出展
5Fフロアのブースでは、日鉄日立システムソリューションズ株式会社と一緒にJammy! Programming.KIDSを使った、プログラミング体験のワークショップを共同運営しました。
体験者の子どもたちは、聖学院の生徒や日鉄日立システムソリューションズのスタッフと一緒に、ロボットカーにパソコンからプログラムを入力します。
プログラムが入力できたら、走行場にロボットカーを持って行って、実施に走らせてみて、正しくプログラムが実行されるかどうかを試します。
思った通りに作動しない場合は、プログラムに不備があります。
30分間の時間の中で、パソコンと走行場を行ったり来たりしながら、トライアル&エラーを繰り返していきます。
うまくプログラミングできるとこんなふうに迷路の中をうまく走ってくれます。
生徒自作の「木を育てるボードゲーム」
3Fのブースで、2日間とも人気で、参加者が絶えなかったのが「木を育てるボードゲーム」です。
このボードゲームは聖学院の高校生徒が発案したオリジナルのゲームです。
ゲームで使われる木をモチーフにしたコマは3Dプリンターで、コインはレーザーカッターを使って制作されています。
3人のプレイヤーでプレイするゲームで、木を植えることでコインを獲得するのですが、コインを獲得すると地面に影が作られ、日陰になることで木が育たないというルールによってゲームが進行します。
途中、ニュースが流れると特別なルールが適用されます。
ゲームの流れを言葉で説明するのは難しいですが、プレイしてみるとそれほど難しくはありません。
とはいえ、ゲームに勝とうと思うと、なかなか頭を使うゲームです。
ゲームが終了すると、ゲームの制作者である生徒から、このゲームを制作したコンセプトが説明されていました。
ものづくりとSDGsというテーマを網羅した、聖学院の出展ブースに相応しいプログラムだったと思います。
生徒へのメッセージ
日鉄日立システムソリューションズ 萬谷 靖夫さん
聖学院の皆さんに今年もプログラミングワークショップにご協力いただきました。
弊社の社会貢献活動である「Jammy! Programming.KIDS」でのロボットカーのプログラミング体験を一緒に運営できたこと、大変嬉しく思います。
皆さんの丁寧なサポートのおかげで、体験者である子どもたちは非常に楽しそうにトライアル&エラーを重ねながら成功体験を積むことができました。
子供達と一緒にプログラミングに取り組む真剣な姿勢や、保護者の方々ともコミュニケーションをとる姿がとても印象的で、感謝と同時に私たちも多くを学ばせていただきました。この経験が皆さんの今後の成長に少しでもお役に立てれば幸いです。
これからも皆さんが様々な挑戦を続け、さらに成長されることを心から願っています。本当にありがとうございました。
世界のために共に創造し 貢献しよう!
じぶんを、育む Global Arts教育 じぶんを、活かす Experiential Learning
最後までお読みいただきありがとうございました。
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