これからも、明るく一生懸命で、温かい女子聖であってほしい|#039 増田 八津子さん(芸名 宇奈月 やつ子さん)
女子聖学院中学校・高等学校 卒業(高等学校第22回卒業)
#025で取材させていただいた田中さん・菅谷さんから
「テニス部の仲間で、NHKの人形劇などで活躍している増田さんという方がいるよ!」
と教えていただきました。
お二人とは女子聖学院のテニス部で同期だったとのこと。
そしてどうやら、女子聖学院以外の各校ともつながりがあるご様子。
そんな増田さんに色々とおうかがいするべく、取材いたしました。
女子聖学院の良さ、テニス部仲間への感謝
ーー本日は取材をお受けいただき誠にありがとうございます。
早速なのですが、聖学院とのご関係を教えてください。
田中さんたちと同じく女子聖学院の高等学校第22回卒業生で、テニス部の同期でした。
今では仕事で聖学院みどり幼稚園や聖学院大学とも関りがあります。
ーーなるほど。お仕事のことも気になるのですが、まずは在学時のことをおうかがいします。
何か、印象深いエピソードなどはありますか?
私は無遅刻無欠席の皆勤賞をいただいたのですが、卒業式で
「皆勤賞を取られた生徒の保護者の方はお立ちください」
とアナウンスがありました。
母が立ち上がったのですが、会場中から拍手をいただきました。
女子聖学院の教職員の皆様の温かい想いが伝わりました。
後に、母も「あの時は嬉しかった」と言っていました。とても印象に残っています。
ーーその他、思い出に残っていることなどはございますか?
礼拝の後、聖書の一部を引用して自分で感じたこと(体験談)を話す、という時間がありました。
もちろん聖学院で宗教を強要されるようなことはないのですが、心に残っています。
ここも、女子聖学院の良さの一つですね!
ーー続いて、テニス部のことをお伺いいたします。
何やら、テニス部の仲間にはとても感謝していると伺っておりますが…。
私が出られない間もOG会を守ってくれていたことに、とても感謝しています。
仕事が忙しくてOG会に出られない期間があったのですが、仲間たちは会を続けてくれました。戻れた際も歓迎してもらえて、温かさを感じました。
また、早くに亡くなってしまった仲間がいたのですが、今でも皆で偲んでいます。仲間一人ひとりを大切にする、テニス部の仲間たちが大好きです。
きっかけは、女子聖学院での映画鑑賞
ーーいよいよお仕事について伺いたいと思います。
内容についてお教えいただけますか?
俳優や、人形劇の公演を行っています。
特に人形劇は、「ふーせん劇場」という劇団を設立して活動しています。
「いろいろな人に見せたい!」という想いが根底にあり、どこへも飛んでいく風船から名付けました。
ーー人形劇とは珍しいですね!始めたきっかけは何なのでしょう?
女子聖学院でサウンドオブミュージックを鑑賞する機会があり、作中で出てきた人形劇に目を奪われたんです。
その後、一度は就職するものの劇団に入り、独立して今に至ります。
人形劇について、活動はどのような所でおこなっていらっしゃるのですか?
全国の保育所・幼稚園やNHKの番組(*下記リンク先)など、多岐にわたって活動しています。
また、聖学院とのつながりで言えば、聖学院みどり幼稚園でも公演したことがあります。
ーー聖学院と深いかかわりをお持ちなのですね。
聖学院みどり幼稚園ではどのような経緯で人形劇をされたのか、ご説明いただけますか?
当時、女子聖学院短期大学の学長でいらっしゃったクレーラ先生からお話をいただきました。
おそらく、みどり幼稚園が設立された頃だったと思います。
クレーラ学長が私のことをご存じだったようで、この時のことも思い出に残っています。
お誘いいただいてから、その後も何度か公演させていただきました。
ーー他にも、やりがいのあった公演などはございますか?
ずいぶん前に、山奥にある、人形劇などを見たことのない子どもたちのいる地方(当時)に赴いたことがあります。
最初はあまり歓迎ムードではなく、公演でも拍手が無かったのですが、どうやら表現方法がわからなかっただけのようです。
後に、子どもたちは手をギューッと強く握って気持ちを伝えてくれたり、宿泊施設を運営する大人からも手厚くもてなされました。
この時の公演は、とても嬉しかったですね。
これからも、どこへも飛んでいく「ふーせん劇場」
ーー人形劇について、色々とお教えいただきありがとうございます。
ちなみに、進行中や予定されている公演などはあるのでしょうか?
そうですね、進行中というとまずは食育の人形劇がありますね。
宇都宮大学の石川 由美子先生(イシカワ ユミコ先生)を通して、学生の皆さんと食育のワークショップなどをしています。
ちなみに、宇都宮大学の石川 由美子先生というのが元聖学院大学の先生なんですよ。
まだ聖学院大学にいらっしゃった頃、私が『浅原文芸賞』を受賞したことを知り、聖学院大学に呼んでいただいた時からのお付き合いです。
また、先日若い女性カメラマンから取材がありまして、その流れでYouTube用のCMを作っていただきました!
初めての取り組みなので、完成が楽しみです。
それから、人形劇ではないのですが10月には大きな公演も控えています。
早稲田小劇場を作られた別役実さんの作品『にしむくさむらい』を10月20日~22日の間、シアター風姿花伝(下記リンク先)で開催予定です。
生演奏をされるバイオリン奏者も出演くださるなど、貴重な機会となっています。
ーーどれも気になる内容ばかりですね…!できれば取材したいものです。
それでは最後に、女子聖学院とその関係者へメッセージをお願いします。
女子聖学院では、6年間の中でゆっくりと長く、豊かな友情を育むことができます。
これは在学時の先生もおっしゃっていたことで、心に沁みました。
少なくとも、私が今でもつながっている女子聖学院出身の友人たちは皆、ステキな女性ばかりです。
明るくて、一生懸命で、温かい。
いつまでも、そんな女子聖学院であってほしいと願います。
ーー 増田さん、貴重なお話をありがとうございました。
また、ご紹介くださった田中さん・菅谷さんにも改めてお礼申し上げます。
これからも女子聖学院、ひいては聖学院教育へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
(取材:2023年3月)
(筆者:職員 N.K)
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