日本とベトナムとの架け橋になる仕事ができたらいいな|#034 NGUYEN THI THANH HIEN(グエン ティ タン ヒエン) さん
聖学院大学 政治経済学科 政治経済学科 卒業
今回は、前回のズオンさんに引き続き、株式会社カナオカグラビアで働いている聖学院大学の卒業生、グエン ティ タン ヒエンさんを取材しました。
仲間とのコミュニケーションが楽しい
ーー ヒエンさんは現在どのようなお仕事をされていて、どのようなときに仕事にやりがいを感じますか?
私はカナオカグラビア埼玉第二工場のKGK事業部 サンド課に所属しています。
サンドとは、サンドイッチのサンドです。
サンドイッチの袋を製造する工場で、できあがってきた袋を揃えて、異常がないかを目で確認して、梱包する作業を行っています。
それから機械の調整の仕事も少しやっています。
私はいろいろなサンドイッチのデザインを見ることが好きです。
だから、仕事を楽しく感じます。
それから、仲間や上司の方との仕事を通したコミュニケーションは、とても楽しく感じています。
そしてそれは、日本語の勉強にもなります。
また、会社に入ってすぐは、自分は何もできなかったのですが、みんながいろいろと教えてくれて、だんだんできるようになりました。
そうしたこともとてもうれしいことです。
最初は少しだけ言葉の問題がありましたが、今は本当に楽しいことばかりだと思っています。
ーー お休みの日は何をされていますか?
私は昨年、結婚をしまして、夫婦でよく散歩をします。
そして、時々は旅行もします。
先日は日光に行きました。
とても楽しかったです。
大学生のときは授業とアルバイトがあるため、あまり時間がなくて、旅行もできなかったのですが、社会人になって土日の休みを利用して行けるようになり、うれしいです。
実は、夫も聖学院大学卒業の同級生なんです。
知り合ったのはベトナムで、一緒に日本に来ました。
「さいたまki-taまつり」で出店
「留学生日本語弁論大会」で入賞
ーー 聖学院大学に進学しようと思った理由を教えてもらえますか?
聖学院大学で学ぼうと思ったきっかけは、日本語学校の先生に勧められたからです。
私が通っていた日本語学校に、とても尊敬する中国人の先生がいたのですが、その先生がやはり聖学院大学の卒業生で、「聖学院、すごい良いよ」と勧めてくれました。
そして、オープンキャンパスに参加をして自分の目で確認すると、雰囲気も良く、先生方も優しくて本当に良い大学だと思いました。
進学の決め手は「留学生センター」の存在でした。
留学生センターが設置されていて、サポート体制が整っているということにたいへん魅力を感じました。
それから、日本語学校で日本語を学ぶのはたった2年間なので、難しい日本語を覚えきれませんが、聖学院大学は日本語の授業も充実しているんですよ!!!
ーー 聖学院大学での思い出を聞かせてください
強く印象に残っているのは、留学生センターのことです。
例えば、日本語能力試験の試験対策のサポートでは、試験が近くなると、日本人の先生やベトナム人の先生が、毎日お昼休みに留学生たちとお昼を一緒に食べながら、日本語能力試験の対策をしてくれました。
大学での活動としては、私は日本人の学生と混じってオープンキャンパスのスタッフをしていました。
オープンキャンパススタッフの体験は本当に楽しかったです。
それから、留学生日本語弁論大会に2回参加しました。
1回目に参加して、自分のスピーチのできに満足できなかったので、翌年にもう一度参加したのです。
そして、2回目は健闘賞をいただきました。
ヴェリタス祭(大学祭)や、さいたまKI-TAまつり(さいたま北商工協同組合他主催)にも留学生みんなで参加しました。
ベトナム料理やネパールのカレーなど、留学生の母国にちなんだ料理を提供するお店を出して、たいへん好評でした。
聖学院大学 職員の西八條平和さんと
先月で退職された寺嶋健一さんより
ヒエンさんへのメッセージをいただきました
↓
日本とベトナムとの架け橋になる仕事ができたらいいな
ーー ヒエンさんの夢を聞かせてください
今日の取材からは信じられないかも知れませんが、私は子どもの頃は人と話すことが苦手でとても静かな子どもでした。
日本に来て、大学に来て、さまざまな交流があって、今の積極的な私になりました。
今は人と話すことは大好きです。
なぜ、自分が変わったのか自分ではわかりませんが、日本にいたら、自ら積極的に動かないと何も先に進みません。
学生時代の飲食店のアルバイトでもたいへんなことは多かったのですが、何事にも諦めずにチャレンジをしてきていろいろなことができるようになりました。
そうしたことの積み重ねで、自信がついたのかも知れません。
私のこれからの目標の一つは、日本人とより上手にコミュニケーションができるようになることです。
私は、人生で一番大事なことは幸せになることだと思っています。
私は、幸せになりたいです。
今のカナオカのお仕事を、毎日、元気に頑張って、会社の仲間たち、みんなと仲良くしていきます。
それから、結婚して家族ができましたので、家族と幸せになることが私の一番の夢です。
そしてもう一つ、日本とベトナムとの架け橋になる仕事ができたらいいなと思っています。
私も、私の夫も聖学院大学にたいへん感謝しています。
聖学院大学で学んだことで、人生は大きく変わりました。
そして、日本で就職ができて、こうしてカナオカの一員として会社に貢献ができていることを本当にうれしく思っています。
ーー ヒエンさん素敵なお話、ありがとうございました
これからも、夫婦仲良く、聖学院の応援をよろしくお願いします
(取材:2023年3月)
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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