その人にとって何が幸せかを問い続けています。|#007 深瀬 久博さん
聖学院大学 人間福祉学部 卒業
仕事に対する姿勢
福祉の仕事は明確な答えがなく、自分の価値判断がサービス利用者の生活に大きな影響を与えることがあります。
「だから確かな知識とその人にとって何が幸せかを考え続けることが大事」
これが、サービス付き高齢者向け住宅「そんぽの家S 烏山」でホーム長(管理職)を務める深瀬さんの仕事に対する姿勢です。
「そんぽの家S 烏山」は入居者の自立を重視し、在宅から施設入居、利用できるサービスも所得や必要性に応じて、フルラインナップでカスタムメイドできる会社に属した施設です。
その理念が深瀬さんのスタンスに合っていて3年前(2016年)から務めることになりました。
「ヘルパーや入居者が困っていたら絶対に諦めないで取り組みます」
深瀬さんはかつての職場で、ヘルパーの悩み事に管理者が対応しきれていないのをみて、もっといい環境を作るため管理者になろうと思ったそうです。
そういう思いがあるため管理者となった今、ヘルパーの方たちとのコミュニケーションを非常に大切にしています。
「ヘルパーや入居者が困っていたら絶対に諦めないで取り組みます」
深瀬さんの向き合い方が徐々に受け入れられていくと、これまで以上にミーティングで発言しやすい雰囲気が生まれ、自分たちで答えを出し合うようになりました。
ピア・スーパービジョン
深瀬さんは聖学院大学のピア・スーパービジョンの代表(取材当時)も務めています。
自分の価値基準を拠り所に判断する仕事だからこそ福祉の仕事は孤独で迷ったり苦しんだりします。
「サービス利用者のニーズを正しく理解するためには自分の考え方に不足や偏りがないかを確認しあえる仲間が必要。それがピア・スーパービジョンです。」
そこには手を差し伸べる側の人も救いたいという思いがあります。
「ソーシャルワーカーに限らず、ヘルパーも含めもっと多くの人に参加してほしい。」
この取り組みを広げることも深瀬さんの目標の一つです。
(取材:2019年2月)