人と人とのつながりを真ん中に |#031 木村 祐基さん
聖学院小学校 聖学院大学 政治経済学科 コミュニティ政策学科 卒業
聖学院小学校PTA会長の木村祐基さん。
ご自身も聖学院大学の卒業生で、在学中は聖学院大学ボランティア・アソシエーション(グレイス)や絶対就職するための研究会(絶就研)で活躍されていたそうです。
聖学院濃いめの木村さん一家
ーー 木村さんはお子さんが聖学院小学校に通われていて、PTAでもご活躍されているとうかがっていますが、木村さんと聖学院との関わりについてお教えいただけますか?
私の息子が今、聖学院小学校の4年生なのですが、2年生のときにご縁がありPTAの活動に参加させていただきまして、現在はPTA会長を務めております。
実は私も聖学院小学校の卒業生です。
現在、校長先生をされている佐藤先生や教頭先生の田村先生は私たちも在学中からお世話になりました。
「私たちも」と言ったのは、私の妻も聖学院小学校の出身で、私と同級生だったんです。
5年生と6年生のときはクラスも同じでした。
昨年、息子が3年生のときの担任は野田先生だったのですが、野田先生は私たち夫婦の5、6年生のときの担任の先生でもありました。
つまり、親子で担任していただいたんですね。
野田先生も「感慨深いな」と感動されていました。
妻は2つ上の姉がいるのですが、同じく聖学院小学校の出身で、さらに二人とも女子聖学院中高でお世話になりました。
妻の父、私の義理の父は私たちが小学校に通っていたときに聖学院小学校のPTA会長をしていまして、現在は聖学院小学校の後援会長を務めております。
妻の姉にも息子がいるのですが、やはり聖学院小学校に通っています。
私の息子も、姉の息子も、幼稚園から聖学院です。
それから、私の父も聖学院大学の職員としてお世話になっていました。
聖学院小学校PTA活動の魅力と課題
ーー 聖学院小学校のPTAの活動についてお話しいただけますか?
聖学院小学校のPTAはいわゆる四役(会長、副会長、書記、会計)がありまして、総務部、宗教部、事業部の3つの部からなっています。
実際の活動としては、総務部ではベルマーク活動や広報誌の制作・発行などをしています。
宗教部は月一回の聖書研究会とPTAクリスマス礼拝を担当しています。
そして事業部は聖学院フェアをメインの活動としています。
息子が1年生のときに妻は宗教部で活動をしていますが、私はまだPTA活動には参加していませんでした。
2年生になってから、四役以外の役員である会計監査としてPTAに関わらせていただきました。
そして昨年、これまでのPTA会長のお子さんが卒業されるということで、私が会長を引き継がせていただきました。
ICT化が進むPTA
ーー PTA活動においての、現状の課題などお聞きしたいのですが?
世の中では、役員のなり手がなくて、PTA活動存続の危機という話も耳にしますが、聖学院小学校では役員もそうですし、ボランティアなどでご協力いただける方々がたくさんいらっしゃることに感謝しております。
ありがたいことに、保護者の皆さんには、子どもたちが安心して学校生活を送れるためのサポートをすることに、積極的に関わっていただいています。
現状の課題というならば、新型コロナの影響によって様々な活動が制限されて、ブランクができてしまったことですね。
保護者の方々が直接会って共同作業をすることが難しかったため、つながりが希薄になってしまったなという感想はあります。
また、活動ができなくて、1年ないし2年間、間が空いてしまったことで、最初から作り直さなくてはならなくなったことも出てきています。
しかも、元通りに戻すというのではなくて、以前とは違うものをまった新しく作る必要がある場合も少なくありません。
しかし、コロナパンデミックは実は悪い影響ばかりではなくて、例えば、「やるべきこととそうでないことが整理されて明確になった」といった良い面もありました。
また、PTA内のICT化も進みました。
現在、PTA役員間のやり取りは聖学院情報センターに協力していただき、Teamsを活用することができていて、以前と比べるとたいへん便利になっています。
ICT化によって、以前ならばPTA役員といえば、自営業の方々が中心で、会社に勤めている人は着任しづらいということがあったと思いますが、段々にそうしたことが解消されていると思います。
小学校では野球クラブ、大学はグレイスでの活動
ーー 聖学院在学中のことをお聞かせいただけますか?
ではまず、聖学院小学校から
小学校では4年生からクラブ活動があるのですが、私は野球クラブに所属しました。
野球クラブの担当は、先ほどお話した、親子で担任をしていただいた野田先生と木越先生でした。
私が在学時に、私立の小学校の野球大会に初めて参加したんです。
ユニフォームもなくてジャージにシャツだけ揃えて参加したようなチームだったのですが、ちゃんとユニフォームもしっかり揃っている学校のチームと対戦して、大差で勝ってしまいました。
2試合あったのですが、確か2試合とも勝ったと記憶しています。
聖学院小学校の野球クラブは男子と女子と混合チームなのですが、相手チームは男子だけのチームです。
そこに混合チームで勝つということは、やると決めたら集中してすごい力を発揮する、という聖学院ならではの良さが野球にも現れたのだと思います。
ーー ちなみに木村さんのポジションは?
キャッチャーです!!
でも、キャッチャーとピッチャーと両方やっていました。
私とバッテリーを組んでいた子がピッチャーのときに私がキャッチャーで、私が投げるときはその子が今度はキャッチャーという感じでした。
懐かしいですね。
ーー 大学での活動についてお聞かせいただけますか?
聖学院大学にはキリスト教関連の特別委員会の団体があります。
聖学院大学クリスチャン・フェローシップ(SCF)
聖学院 大学フィルハーモニー管弦楽団(SPO)
聖学院大学 聖歌隊
聖学院大学ハンドベル・クワイア
聖学院大学ボランティア・アソシエーション(グレイス)
上記の通り5つの団体がありますが、私はグレイスに所属をして、中心メンバーの一人として活動していました。
在学中、大学ではほとんど特別委員会の活動拠点で過ごしていたような気がします。
グレイスは入学式や卒業式、クリスマス点火祭など、大学内の行事のお手伝いであるとか、大学外でのボランティアなどを主な活動としていました。
それから、聖学院大学には早くに就職先の内定をもらった4年生が、3年生の就職活動のサポートをする「絶対就職するための研究会(通称:絶就研)」という団体があるのですが、私はそのリーダーを務めていました。
ーー 木村さんの活動をうかがっていると、何か木村さんご自身から、すごい面倒見の良さを感じるのですが
そうですね。
私が在学中、聖学院大学はまさしく「面倒見が良い大学」として評価をされていましたから、そういう色に染めていただいたのかなと思います。
それからやはり、小学校での学びがベースになっているのではないでしょうか。
人生最後の車をあなたに任せると言われたこと
ーー 現在のお仕事について少しお聞きできますか?
私は卒業以来、ずっと同じ企業に勤務させていただいています。
トヨタモビリティ東京(入社時は東京トヨペット)の営業職です。
私は車が好きでしょうがなくて、ということではなくて、人とのつながりが好きで現職に就いています。
トヨタ車の販売ディーラーではありますが、車以外にも保険や通信デバイス、ファイナンス商品の取り扱いも行っています。
欲しくない人に無理に車を販売するということではなく、お客様のニーズに合わせて、より良い生活をご提案しているといえば良いでしょうか。
ーー 聖学院の学びがお仕事に活かされていると思いますか?
他者への思いやりを持って、人と人とのつながり、絆を大切にするというところが私が仕事をする上での基本になっています。
モノ、車を売るということが私たちの仕事ではあるのですが、自分たちの利益のことばかり考えていてはいけないと思うのです。
現在はモノを買うだけならば、インターネットでポチッとすれば済みます。
それで車も買えます。
しかし、やはり最後は人と人とのつながりが大事なのではないかと思うのです。
十年来のお付き合いのあるお客様がいらっしゃいまして、ある程度、年配の方なのですが、現在乗っている車を最後にして、それが乗れなくなったらもう乗るのをやめようとおっしゃられていました。
あるとき、そのお客様の方からご連絡をいただいて、車を買いたいから、あなたが私にとって一番良いと思う車を薦めてほしいと言われました。
ご家族から、車をこの先どうするのか?と質問されて、まだ必要があるので乗りたいと答えたところ、安全運転サポート車(サポカー)に買い替えることを勧められたというのです。
そして、おそらく次に買う車が、私の人生の最後の車になるだろうから、最後の車はぜひ木村さんに選んで欲しい、木村さんに任せたいんだ、と言っていただきました。
これが、今まで仕事を続けてきて、一番うれしかったできごとです。
人と人とのつながりを大切にすることを真ん中に
ーー 木村さんの今後のビジョンをお聞かせください
現在の仕事のこと、PTAの活動、保護者としてのあり方など、すべてに共通していると思うのが、人と人とのつながりの大切さだと思うのです。
そうしたつながりを大切にするためには、自分たちは何をしたら良いのかということを常に自分に問いかけていきたいです。
自分を中心にして自分のことを優先的に考えるのではなくて、他者への愛、みんなの幸せを願って、人と人とのつながりを大切にすることを真ん中に置いて、人生を歩んでいきたいですね。
ーー 木村さんありがとうございました
これからも、PTA活動をはじめ、聖学院の応援をよろしくお願いします
(取材:2023年1月)
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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