卒業から53年。今も女子聖が大好きです|#025 田中 与さん・菅谷 千惠子さん
女子聖学院中学校・高等学校 卒業(高等学校第22回卒業)
広報センターでは、広報誌のアンケートを実施しています。
ご回答者のお一人である田中与さんから
「女子聖の卒業から53年、テニス部の仲間たちとの交流が続いています」
と教えていただきました。
田中さんたちは高等学校第22回卒業の方で、女子聖学院に対して熱い想いをお持ちとのこと。
集まればいつも女子聖学院の話に花が咲くそうです。
そんな皆さんの想いをおうかがいするべく、テニス部の代表として
田中与さんと菅谷千惠子さんを取材しました。
70代になっても続く絆のきっかけ
ーー本日はお越しいただきありがとうございます。
早速なのですが、女子聖学院にご入学されたきっかけを教えてください。
菅谷さん:
私は親の勧めで決めました。
家が印刷の仕事をしていて、女子聖学院と関わりがあり「良い学校だ」と思ったそうです。
田中さん:
制服に衝撃を受け、受験しました。
友人のお姉さんが女子聖に通っていて、ブルーの襟に黄色いネクタイのセーラー服を見て、強く憧れました。
菅谷さん:
女子聖は学年でネクタイの色が異なるのも特色で、
「次の学年はあの色だ」と色が変わるのが励みだったり、楽しみだったりしました。
ーー続いてテニス部についておうかがいします。
入部されたのは、どんな理由からでしょうか?
田中さん:
テニス部の先輩たちの姿が女の子らしく、またかっこよく見えたからです。
菅谷さん:
私も運動部に入りたくて、仲の良かった田中さんと一緒に入部しました。
ーーなるほど。先輩たちの姿を見て入部されたのですね。
実際に入部してみて、いかがでしたか?
田中さん:
女子の指導としては相当厳しかったと思います。
でも、テニス部で頑張れたことがその後の我々の人生を支えてくれたと思います。
菅谷さん:
特に合宿では、しごかれました(笑)
毎日夢中で白い球を追いかけ、汗を流し、真っ黒になりながら仲間たちと励みました。
色々とありましたがその全てが大切な思い出です。
あふれる思い出の数々
ーー”色々とあった”とのこと、ぜひ詳しくお聞きしたいです。
テニス部での思い出について、いかがでしょうか?
菅谷さん:
仲間たちとラケットを買いに行ったり、
部活後に寄り道をしたりするのが楽しかったです。
今でもあの頃のことは鮮明に思い出されます。
田中さん:
忘れられない思い出ばかりですが、
ある夏休みのできごとが特に印象深かったです。
コーチに菅野勝郎さんという方がいらっしゃり、いつも厳しくも楽しくご指導いただきました。
そんな菅野さんに、夏休みの合宿で非常に怒られたことがありました。
合宿で暑い中ずっと練習したことで皆バテてしまい、食事を残すと菅野さんが怒りだして
「食事前にお祈りで『ありがとう』と言っているのになんだ!!
お前たちのお祈りはそんなものなのか!」
と言われました。
菅野さんはクリスチャンではなく、
また私たちも習慣としてお祈りを捧げてはいましたが、その意味を深く考えたことはなかった気がします。
この時、菅野さんの言葉にハッとさせられたことが忘れられません。
ーーお祈りや礼拝は、ミッションスクール特有の文化ですよね。
女子聖学院ではキリスト教教育があったと思いますが、何か思い出はあるのでしょうか?
菅谷さん:
讃美歌はよく覚えています。今でも口ずさみます。
毎朝の礼拝、ひいては女子聖でのキリスト教教育が
「人を思いやる心」を信条とする今につながっていると思います。
田中さん:
私も讃美歌はよく覚えています。
礼拝、讃美歌、お話……。全てが現在も私を支えてくれています。
女子聖のキリスト教教育のおかげで皆「相手を思いやる心」が染みついたと感じています。
そのため仲間も人が好くて、集まると決まって
「やっぱり女子聖だね!」「女子聖って良いよね!」
と話が盛り上がるのだと思います。
今、当時を振り返り言えること
ーー女子聖学院への想いが、今も皆さんの中に強く残っていらっしゃるのですね。
確か、当時の先生ともお亡くなりになるまで交流があったのですよね?
田中さん:
岡田潔先生(当時の顧問。国語の先生)からは
「十代の頃、女子聖学院で得た大切なものが皆さんの中にしっかりと生きていて嬉しい」
などとよくお手紙をいただきました。
菅谷さん:
恵まれた学校、顧問の先生、熱心に教えてくださったコーチ、良き仲間、両親に感謝ですね。
ーー最後に、女子聖学院とその関係者へメッセージをお願いします。
菅谷さん:
在校生の方たちへ
よき友と巡り合えますよう、友情を大切になさってください。
田中さん:
在校生の方たちへ
「女子聖で学んで良かった」と思う日がきっと来ます。
毎日を一生懸命に生きてほしいです。
ーー 田中さん、菅谷さん、そして文章をお寄せくださったテニス部の皆様、
本当にありがとうございました。
これからも女子聖学院の情報をお知らせしますので、
今度はぜひテニス部の皆さんでいらしてください!
(取材:2022年8月)
(筆者:職員 N.K)
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