いろいろな先生と出会えたから、今の自分がある|#012 岡部 辰也さん
聖学院中学校・高等学校 聖学院大学 人文学部 児童学科卒業
聖学院高校の卒業生で、最近まで聖学院中高の教員として勤務していた内田さんを訪ねてやってきた”みずき野幼稚園”にもう一人、聖学院の卒業生がいました。
岡部辰也さん。
聖学院中高と聖学院大学の卒業生です。
岡部さんも一緒に手伝った年長クラスでの内田副園長先生のレゴワークショップを見学してから、インタビュー取材をさせていただきました。
みずき野幼稚園では事務職員として勤務
ーー さっきのレゴのワークショップのとき、園児たちから
「岡部せんせ〜♪」と、ひっきりなしに声がかかってました。
さすが児童学科出身、園児たちの人気者なんですね。
私はこの4月からみずき野幼稚園にお世話になっているのですが、実は先生ではなくて事務職員として勤務しているんです。
児童学科では小学校教諭と特別支援学校教諭と幼稚園教諭と3つの教員資格取得をめざしていたのですが、3つの資格をめざすのが少々きつくなってしまって、迷ったあげく幼稚園教諭をあきらめることにしました。
まさか幼稚園で勤務するとは思っていなかったので、ちょっと失敗したなあと今は後悔しています。
大学へ進学するときは、なかなか志望する学科を決められなかったのですが、高3のときに教育に関わる仕事をめざしたいと考えて、聖学院大学に学校見学に行ったんです。
その時に寺﨑恵子先生から話をうかがったのですが、すぐに聖学院大学で学びたい気持ちになりました。
大学時代の思い出は、忙しかった授業とハンドベルクワイアの活動
ーー実際に入学してみて大学生活はどうでしたか?
先ほども言ったように、小学校教諭と特別支援学校教諭をめざして、教職の授業をとっていましたので、とにかく授業が忙しかったという大学生活でした。
ーー授業以外で印象に残っていることはありますか?
私は聖学院中高時代は物理部と写真部と自動車研究同好会に所属していて、興味を持ったことにはなんでもチャレンジしたという感じでした。
大学には写真部もあったのですが、今までやったことのないことに挑戦したくて、大学ではハンドベルクワイアに参加しました。
ハンドベルは大学デビューだったのですが、弟が小学校でやっていたので実は馴染みはあったんです。
ーーハンドベルクワイアも部員が減ってしまってたいへんな頃がありましたよね?
そうなんです。
自分が入部したときは、実は部員は先輩が一人だけしかいませんでした。
私が入部した後、続けて何名か新入生の入部があって廃部の危機を免れました。
演奏はヴェリタス祭(大学祭)やクリスマスツリー点火式などで披露していました。
3年生、4年生の時期は新型コロナウイルス感染拡大で活動が制限されてしまいほとんど演奏ができなくなり、本当に残念でした。
最近も、コロナ禍の影響でメンバーが集まらなくて後輩が苦労しているという話を聞いています。
(↓岡部さん在学時代のエピソードはこちらもご覧ください。)
岡部さんにとっての聖学院とは?
ーー岡部さんが思う聖学院らしさって何だと思いますか?
隣人愛が根付いていると強く感じていました。
それから、中高でも大学でもそうなのですが、
「神を仰ぎ 人に仕う」を本当に実践している学校だと思います。
聖学院中高時代は内田先生も含めて、タレント性の高い先生が多いなという印象でした。
そして、そうしたいろいろな先生との出会いがあって、今の自分があるのだと思います。
私は大学1年生のときに洗礼を受けてクリスチャンになりました。
私にとって聖学院はまさに私という人間を育ててくれたところだと思っています。
ーーそういえば、そもそも岡部さんが聖学院に出会ったきっかけとは何ですか?
実は私の家は聖学院一家なんです。
私は今年、聖学院大学を卒業しましたが、弟が聖学院中高に通っています。
母は他のキリスト教学校出身で女子聖学院の卒業生ではないのですが、祖母は女子聖学院の卒業生で、祖母の兄弟姉妹の多くが聖学院の学校に通っていました。
それで、なんとなく聖学院に対しては自分も幼い頃から親しみを持っていて、実際に来てみたら、そこに自分の居場所があることを感じました。
ーー最後に岡部さんの今後のビジョンをお聞かせください。
まだ働きはじめたばかりなので、もっと知識やスキルを身につけて成長しなくてはと思っています。
例えば、園児に対して無意識に幼児語を使ってしまうことで内田先生によく注意されています。
「子どもたちは大人を見本にして成長するのだから、子どもの成長を考えるのであれば、大人が幼児にあわせた言葉を使ってはいけない」という理由です。
まずは、これから1年間、いろいろな行事を体験したいと思います。
そして、はやく仕事を覚えて、それから自分がすべきことやりたいことを考えていきたいと思っています。
大学時代にあきらめてしまった幼稚園教諭の免許も取れたらいいなと思いますし、内田先生のようにレゴシリアスプレイのファシリテーター資格も取得できたらいいなと思っています。
(取材:2022年 5月)